女性では最も多い自覚症状で、人口千人あたり130人近くが肩こりを訴えています。
肩の筋肉は後頭部の骨(頭蓋骨の一部)にくっついています。うつむいたときに頭部を後ろに引っ張るように働きます。
また、肩の筋肉は肩甲骨の動きにも密接な関係があります。肩甲骨は腕の動きを支えており、腕を使うたびに肩の筋肉も常に働いているのです。
筋肉は伸びたり縮んだりしていると、ポンプの作用によって内部の血液が送り出されます。しかし、うつむいて本を読むといった姿勢を考えてみてください。このとき、くびすじの筋肉は頭を支えるためずっと張りつめた状態でゆるむことがありません。筋肉はポンプの作用を発揮せず、内部の血流は滞ったままです。筋肉が働いた結果発生した代謝産物や発痛物質も洗い流されることなく内部に蓄積します。これらの物質が神経を刺激してますます筋肉が硬直してくるのです。
慢性的な肩こりに悩む人の筋肉は、こうした悪循環の結果硬直したままなのです。
ペインクリニックでは、トリガーポイント注射という方法で、硬直した筋肉の中に局所麻酔薬や炎症を抑えるクスリを注射します。そうすると、筋肉がゆるみ、血流が回復して蓄積した老廃物が洗い流されます。局所麻酔薬の効果はわずか数時間ですが、この間に長期間続いた悪循環が断たれ、筋肉のこりが根本から軽減するのです。
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