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腰 痛  >> 筋 肉 の 腰 痛  >> 関節からくる腰痛    →  ・ 椎 間 関 節 の 痛 み
・ 仙 腸 関 節 の 痛 み
・ 椎 間 板 の 痛 み
・ 腰 下 肢 の 痛 み

 腰 痛 の 治 療
腰痛の発生源には、筋肉・関節・椎間板の3つがあります。これは肩こりと同じです。
 筋 肉 の 腰 痛

腰の筋肉はさまざまな原因で痛みやこりを引き起こします。多くの場合、根底には変形性脊椎症や不良姿勢、筋力不足、体重オーバーなどがあります。

長時間同じ姿勢でいたり、体の曲げ伸ばしを反復すると筋肉が疲労し、痛みを起こします。また前屈位で向こうの方のものを取ろうとして痛みが出ることもあります(この場合は椎間板ヘルニアも心配です)。

筋肉の硬くなった部分、押さえて痛みのある部分に局所麻酔薬を注射する(トリガーポイント注射)と効果的です。

関 節 か ら く る 腰 痛
 椎 間 関 節 の 痛 み

頚椎と同様、腰椎にも椎間関節という小さな関節があります。背中の真ん中にふれる骨(棘突起といいます)の2センチほど外側に椎間関節があります。脊椎が年齢的な変化を起こすと、この椎間関節に大きな負荷がかかるようになります。あるとき、膝や肩の関節が痛み出すのと同じように、何らかのきっかけで椎間関節が痛みの発生源になります。関節ですから、動かすと痛い。すなわち体の曲げ伸ばしで痛むわけです。とりわけ腰を反らすとより大きな負荷がかかりますから痛みも強くなります。

この関節の痛みが急性に出たのがギックリ腰です。身動きできなくなるのは椎間関節が関節の回りの袋(関節包)を挟み込むからだとも云われています。

椎間関節の痛みには椎間関節ブロックを行います。頚椎と同様、レントゲン透視を見ながら関節内に直接薬液を注入します。身動きできないようなギックリ腰の痛みがたちどころに消えてしまうこともあります。腰椎の変形が強い場合には椎間関節ブロックの効果も長続きしないことがあります。

この場合には椎間関節の痛みを伝える細い神経を熱で凝固すると効果が持続します(高周波熱凝固法)。

 仙 腸 関 節 の 痛 み

腰椎の下には仙骨という三角形の骨があり、その外側にある腸骨(いわゆる“骨盤”の骨)との間が「仙腸関節」です。仙腸関節は膝や肩のように動く関節ではありませんが、上半身の重量を下肢に伝達する重要な働きを持っています。それだけに強固な「靱帯」で固定されていますが、四六時中いろんな方向に大きな力が加わりますので強い力学的ストレスにさらされています。

何らかのきっかけで仙腸関節の炎症が起こると、臀部から太ももの外側にかけて痛みを生じます。患者さんは「腰が痛い」といって受診されますが、よく聞くとお尻の痛みです。体を動かすと痛みが強くなります。また、座った状態から立ち上がるときが痛いのも特徴です。

この痛みには仙腸関節ブロックが効果的です。やはりレントゲン透視を用いて関節の中に直接薬液を注射します。

 椎 間 板 の 痛 み

頚椎の場合と同じく、腰椎の椎間板が変性を起こすと痛みの原因となります。

長時間座っていると腰の奥の方がしだいに痛くなってきます。重く、だるい痛みです。むしろ歩いた方が楽になります。また、中腰や前かがみの姿勢で痛みが増強します。

この痛みには硬膜外ブロックを繰り返し行います。硬膜外ブロックは腰椎の中にある、神経が入った袋(硬膜)の手前に局所麻酔薬を注射する方法です。

硬膜外ブロックを繰り返しても痛みが残る場合は、椎間板の痛みの信号が通過する第2腰神経の神経根ブロック、あるいは腰部交感神経ブロックといった方法もあります。いずれかの方法で痛みが軽減することが多いようです。

 腰 下 肢 の 痛 み

腰痛に加え下肢(脚と足)の痛みやしびれがある場合には腰椎から出る神経が障害されている可能性があります。若い人では椎間板ヘルニア、高齢になると脊柱管狭窄症が考えられます。

椎間板ヘルニアでは椎間板の中身が飛び出して後方を走る神経根(下肢に行く神経)に炎症を起こします。ちょっと動いても足までびりびりと痛みが走ります。咳やくしゃみをすると痛みが響いてとてもつらい思いをします。

脊柱管狭窄症の多くは年齢による腰椎の変形が原因になります。腰椎の中の神経が収まっているスペースが変形によって窮屈になり、神経根の血流が不足して発症します。歩くとしだいに下肢の痛みやしびれ、脱力が強くなり、前かがみでしばらく休むとまた歩けるようになるという症状(間欠跛行)が特徴です。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症のどちらも硬膜外ブロックを繰り返し行うのがペインクリニックにおける治療の基本です。硬膜外ブロックを行うと病変のある部位に直接薬液を作用させることができるので非常に効果的です。それでも下肢へ響く痛みが強い場合は、神経根ブロックを行い、炎症や循環障害を起こしている神経根に直接薬液を注入します。

神経ブロックによってヘルニアが消えてなくなったり、狭くなった脊柱管が広がるということはありません。しかし、神経の炎症や血流障害がなくなれば、症状は軽減するのです。

椎間板ヘルニアは手術で切除しなくても長期的には吸収され消失することが最近の調査で分かってきました。急性期の症状が神経ブロックや薬物療法でコントロールされれば手術の必要はありません。ただし、神経の麻痺症状(感覚や筋力の低下)が強かったり、急速に悪化する場合には早期の手術が必要です。


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