肩こり
筋肉の痛くない「肩こり」
頭痛
腰痛



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 緊 張 型 頭 痛
肩こりと緊張型頭痛はとても関連の深い病態です。肩の筋肉は首筋を通って頭蓋骨(後頭骨)にくっついています。筋肉が骨に付着する部位は、筋肉の真ん中の部分よりも神経がたくさんあり、痛みに敏感です。肩こりが強くなると後頭部の下の方に痛みを感じます。これが緊張型頭痛の始まりです。

痛みの信号は頚椎から出た神経が脊髄に伝え、脊髄の中で上位の神経に伝達されます。最終的に大脳まで伝えられた信号が「痛い」という感覚を生みます。

この脊髄の神経には、後頭部からきた神経のほかに、顔面の痛みを伝える「三叉神経」も繋がっています。後頭部からの神経と三叉神経がほとんど同じ経路を通って上位に伝達されるのです。後頭部からの痛み信号が非常に強いと、大脳は、三叉神経からも信号が来ていると認識し、顔面も痛いんだというニセの感覚を生じてしまうのです。

このため、緊張型頭痛の患者さんの多くはコメカミや目の奥の痛み、あるいは歯が浮いたような感じを感じます。眼科や歯科で見てもらっても「異常なし」と云われ途方に暮れてしまいます。異常が見つからないのも当然です。後頭部からの信号が生み出した「ニセの痛み」だからです。

後頭部の痛みを治療すれば顔面の痛みも同時に軽くなります。ペインクリニックでは前述のトリガーポイント注射や星状神経節ブロックで後頭部の痛みを治療します。

なかには頑固な痛みもあり、これらの治療でもよくならない場合もあります。一時的に良くてもデスクワークをしすぎるとまた元に戻ってしまう・・・そういう患者さんには第3後頭神経ブロックという方法があります。
第3後頭神経は後頭下部(後頭部と首筋のあいだ:頚の筋肉が後頭骨にくっつく部分)の痛みを伝える神経です。レントゲン透視を見ながら、この神経が頚椎の横を通過する部分に針を刺して薬液を注入します。このブロックで後頭部の痛みと目の奥の痛みが同時に軽減します。
 片 頭 痛

緊張型頭痛が筋肉のこりと関連が深いのに対し、片頭痛は血管と関連した頭痛です。
片頭痛は発作的な頭痛で、以下のような特徴があります。

 ・ 発作は数ヶ月に1度〜月に数回の頻度。
 ・ 発作の持続時間は4時間から72時間。
 ・ ピークには脈打つような痛み(拍動痛)になる。
 ・ まぶしさを感じたり、音に過敏になったりする。
 ・ 吐き気や嘔吐を伴う。
 ・ 動くのがつらく、仕事ができなくなる。

片頭痛のピークには頭蓋の中と外の血管が拡張しています。セロトニンという物質が急に失われることが血管の拡張を引き起こすのだと云われています。このセロトニンが作用する「受容体」に結合し、拡張した血管を正常に戻すクスリが開発され、日本でも数年前から用いられています。トリプタン製剤というクスリで、現在4種類が臨床で使用可能です(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト)。
このトリプタン製剤が発売されるまでは、片頭痛の発作時によく効くクスリがなく、患者さん達はいったん発作が起こってしまうと仕事も家事もできなくなり、とても困っていました。そうした患者さんにトリプタン製剤をお出しすると、皆さん一様に「こんなに効くクスリは初めてだ」と喜んでくださいます。

トリプタンの発売は片頭痛の患者さんには大きな福音となりました。しかし、片頭痛の患者さんの中には病院を受診せず、薬局で買った一般的な頭痛薬を飲んで不十分な効果で我慢している方も多いようです。片頭痛という診断さえ正確であれば、トリプタンは生活の質を大きく向上させることが可能です。長期にわたって発作的な頭痛にお悩みの方は是非ペインクリニックや神経内科、脳神経外科を受診されることをお勧めします。

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